これからのHRについて思うこと

僕はHRの畑で何年か働いており、最近の幾つかのトレンドを受けて、 感じたことがあるので書きたいと思う。 

まず、HRの業界でも、社会的な変化や技術的な変化を受けて、 幾つか派生しているトレンドがある。

1つは、働き方の多様化に伴う、企業の育成方針の変化や ソリューションの開発である。 時短勤務や副業従事者の増加を受けて、階層別研修を中心とした企業中心の人材育成から、 個に寄り添い個の力をいかに伸ばすか、に舵を切りつつある。

まだあくまで小さな潮流でしかないが、例えば、アメリカのフォーチュンに ランキングインするような会社の一部は、ノーレイティングといって 会社内の相対評価より個人の成長や成果の絶対評価に切り替えて、個の育成に フォーカスがあたるように制度変更している会社もある。

2つ目は、人工知能やロボットの普及による、生産性の概念の変化である。 こちらについては、正直まだはっきりとしたトレンドを確認できていないが、 人間以外の生産主体が現れることで、人間が出すべきアウトプットの定義が変わり、 それによって、資本を投下して人間がどういうったアウトプットをどの水準で出すのか、 つまり生産性(アウトプット/インプット)に対する考え方が変わっていくのでは ないだろうか。

いずれにせよ、まだ小さな兆しが見えつつあるくらいのフェーズなので、 今後の動向を見守っていきたい。