【素人が決算資料を読む】vol9,旅行事業はAIやVRでセグメントが変化するのか

素人が決算書を読むシリーズvol9は旅工房という旅行企業です。
https://www.tabikobo.com/tabikobo/

いわゆる大手のアプローチ(量的勝負)でもなく、格安のオプショナルツーアなど価格勝負でもなく、コンセルジュを軸としてユーザーニーズへの対応力を押し出した経営になっています。

数字面を見ていきます。
売り上げは大凡220億円前後で推移、営業利益は17年は約3億円でしたが、
昨年比で伸長しています。

セグメント別で見ると、個人向け旅行事業がメインボリュームで、次に法人、インバウンドという事業割合です。全体のボリュームに占める割合は低いものの、インバウンドセグメントの数字は結構伸長していますね。

最近はBtoCtoCに近しい形で旅行プランを提案するようなサービスも出てきていますが、
今後の旅行業界のシナリオはどういったことが考えうるでしょうか?

思いつく感じだと、以下のようなシナリオが考えうるのではないかと思います。

1、toCへの分解
これはぼちぼちプレイヤーとして出てきていますよね。
airbnb等に関連して、インバインドのセグメントだと増えそうな気がします。
ただ、個人的な感覚として海外に旅行する時に素人の作ったプランを使いたくない感覚
心理的な安心感)があるので、セグメントによって変わると思います。

2、AIテクノロジーによるレコメンド系サービスの拡大
このシナリオもいろいろ言われています。
ただ、旅行プランそのものというよりは、旅行プランに紐付いた、
グルメレコメンドや小アクティビティのレコメンドは、データ蓄積もレコメンドも
行いやすいのではないかなーと思います。

3、ユースケースによってはVRに代替しうる?
思い出作りや、感情を揺さぶられる景色をみたい、美味しいものを食べたい、新しい出会いを発見したい、自己内省の時間にしたい等、旅行によって得たいものって人によって異なると思いますが、景色をみたい等視認性をベースにしたニーズであれば、一部のニーズはVRで代替しうるのではないかと思います。

以上です。