【シナリオ予測】農業領域の課題解決の重層感

先日、知人と旅行に行った時の旅館の夕食で出てきた野菜が 美味しかったです。

その時、農業領域も、今後いろいろと変わってきそうだなーと 思ったので、少し考察を加えてみようと思います。

 

1、情報産業に変わる農業

最近ではドローンを使って農薬を散布するサービスや、ドローンで農地を一区画単位で 画像を取得してコンディションを見える化するなど、新しいテクノロジーを使って 農業を最適化しようと試みるものも出てきました。

今の農業は、農家の方々に蓄積された経験に基づいてなされてる形だと思うのですが、 今後は、データをベースにして農業を行う方も増えてくるのではないかと予想しています。

 

将棋の羽生さんがおっしゃっていましたが、ITが整備されたことで、将棋も学習の高速道路が できて、すぐに一定のレベルまで到達することができるようになったと以前拝見しました。

農業でも今後同じような構造になるのではと思いますが、経験の農業がなくなることは無く、 寧ろ初級〜中級まではデータでアジャイルに学習して、それ以降は自身で仮説検証を回すことによる 経験で勝負をする世界になってくるのではないでしょうか。

 

2、農業コンサルティング

上記1に付随すると、日々出てくるテクノロジーをいかに活用するか、どういったログを取るか、 取れたデータをどのように活用するか等、技術活用に関連する課題感が浮上すると想定される為、 そういった課題意識をサポートする為の機関や組織が出てくるのではないかと仮説を持っています。

 

3、温度がより伝わる市場への変革

上記1、2と相反するかもしれませんが、取引市場が多様化し、テクノロジーが出てくるにつれ、 一層、農家の方々の温度が伝わるよう、市場が最適化されていくのではないでしょうか。 最近では産地直送で農家と消費者を直接マッチングさせるようなサービスも出てきており、 そういった、気持ちや温度が直に伝わるサービスが定着してくるのではと思います。

 

これらの仮説を総合すると、今後テクノロジーを活用して、スピーディーに一定のレベルまで 到達できるようになってくると同時に、データで語れないもの(経験や温度、思い)が それより上の段階で求められるようになってくるのではないかと思います。

 

以上です。 すぐに変化が起きる市場でもないのではと思うので、 定点で動向を追っていこうと思います。