【グローバル】中国のHRトレンド

グローバルシリーズ、今回は中国のHRトレンドです。
これも、海外の人事コンサルティングのレポートや記事などから読み解いてトレンドを考察しようと思います。

1、今起きている中国のHRトレンド
グローバル人事コンサルティングのヘイコンサルティングの記事から一部参照しておりますが、以下のような傾向が生じているようですね。

・スキルフルな社員の採用
・アトラクション、そしてリテンション(採用した社員の定着化)
・ミレニアム世代への対応
・アウトソーシンングの効果的な活用

目を引いたのは、中国においてもミレニアム世代への対応もトレンドとして
挙がっているところ。アメリカやシンガポール等では、そういったトレンドがあるのは以前の記事でも触れておりましたが、中国でもそうなんですね。

あとは、採用した社員のリテンションが重要になってきているということ。
中国の労働市場流動性が非常に高くて、2、3年でより高給なところに転職、などは
ざらにあるのですが、そのような市場環境の中で、定着化を試みる傾向が出てきているのは
新しい発見でした。

2、今後はどうなるのか
上記のようなトレンドを踏まえて、今後中国のHRはどのように変わっていくのでしょうか。
個人的な仮説ですが、以下のような傾向が出てくるのではないでしょうか。

・シニア世代への対応(人事制度、ジョブアサイン、転職支援等)
日本含め人口構造が変化した時にはそれに対応したHRソリューションが出てきますが、
中国でも同様の変化が生じると思います。
高齢になった熟練労働者や工場長などの転職支援など、スキルフルなシニア社員の
転職支援などは出てくるのではないでしょうか。

・リテンションに向けたさらなるテクノロジーの発達
今の状態では兆候は見受けられませんが、中国もいずれは人事KPIとして
リテンションやエンゲージメントを見るようになるかもしれません。
(人材流動性の高いアメリカでもエンゲージメントを重要指標として見るようになってきているので、そのあたりは構造ー傾向のバランスがどう推移していくのか興味があります)

・人材のマッチング構造の進化
ジャストアイデアですが、中国版Linkedinみたいなものも出てこないですかね笑
架橋ネットワークのデジタル版みたいなイメージです。

いかがでしょうか。
今回は中国編でしたが、次はアメリカ編でもやろうかと思います。