【HR】思考力を伸ばすことは可能か
HRとして仕事をしていると、時々話題に挙がるのが、「思考力の強化」です。
育成業界の用語で言うとコンセプチュアルスキルですね。
このコンセプチュアルスキル、教育研修系のサービスでは、いわゆる 「ロジカルシンキング」や「仮説思考」というようなキーワードで研修をやることが 多いです。
ただ、個人的に、そういったトレーニングを提供することで、思考力が伸びるかというと 結構ダウトなんですね。
それは、1つは型だけ学んでも実践しないと向上しないということもあるのですが、 何より、後半の「実践」を長く担保し続けなければいけないのに、 それを担保する為に必要なのが、「本人の考えることへの興味や好み」に依存するからです。
その為、そういったベースを持っている人は、研修を受けて型を学ぶと本人が勝手に考えて 伸びていきますが、そうでない人は、一定期間後忘却することになりがちです。
そうなると、じゃあなんの為にトレーニングが存在するのか、という話になってしまいますが、 個人的に大切だと思うのが、「考えることによってどれだけのインパクトを生み出しうるか」という 仕事上の経験を1つ創出することが重要で、その為の上司ー部下の設計やジョブアサインの話に なってくるのではないかと感じている次第です。
では、具体的に何がすべきかということを考えると、オプションが広がってしまって 難しいですが、1つはマネージャーの見立て力ですし、2つは事業部や全社単位でのジョブアサイン になってくると思います。
このあたりもどこかのタイミングで詳細を体系化してみたいなと思います。 みなさんも育成に関して思うところがあればガシガシ教えてくださると嬉しいです。