これからの人事に求められる機能とは

HRの世界で数年間、企業の人事担当者に提案活動や サービスを提供を行っている中、少し感じたことがある。

それは、”人事に求められる役割や機能が変わってきている”ということ。

具体的にどういうことか。 それは、人事に戦略性がより求められてきているということだ。

従来のように、階層別研修や選抜施策を安定して運用することが重要だったことから、 事業部や全社戦略を踏まえ、中長期的な事業課題や組織課題のあたりをつけた上で、 人事施策上発生しうる潜在課題を特定し、バックキャスティングで施策を打っていく ということが求められるようになってきているのだ。

そういった変化を感じるようになったのは、 企業の人事担当者と話している中で、施策の変更背景に、 組織課題の変化や、外部環境に変化が挙がってくる割合が増えているように感じたからだ。

 

例えば、

・従来のような、市場のライフサイクルが若い段階から成熟していくに従って 営業スタイルを組織的に転換する必要がある

・組織の人員割合がより多様化していく中で、マネジメントに求められる役割も 変わってきているし、それを踏まえて採用〜登用、育成を見直す

等である。

 

限りなく抽象化した粗い例ではあるが、上記のように、マクロの視点から課題を設定し、 人事施策に落としていく必要性が高まってきているし、人事部にも、 マネジメントのカウンターパートとして、事業や組織についてフラットに議論が できることが求められるようになってくるのではと考えている。

そんなこんなで、人事としてのキャリアも結構面白くなってくるんじゃないかと 個人的に思っている。